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西洋建築史(モグリ)ノート4「ローマ・砂糖菓子の驚異」

嗚呼、「テルマエ・ロマエ」面白い。
ローマ時代の浴場文化を描いた漫画です。三巻まで出てます。
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6月2日木曜日 午前9時 西洋建築史 
今日はローマです。
西洋建築史における古典(classicism)はギリシャ・ローマです。
今後の様式はなんだかんだギリシャ・ローマを下敷きにしているので、これさえ読めば西洋建築史が楽しくなることうけあい。

1 グラディエイター
当時のローマ建築が分かる映画「グラディエイター」を見る。


監督のリドリー・スコットは歴史ファンで、歴史的な視点を持っている。

歴史学者と研究して、分からないところは知識に基づいて妄想した。
CGで再現したコロッセオ。テントで日よけがスーっとなって、レンゾ・ピアノみたい。
システマティックに並ぶ兵舎・テント。ローマは北アフリカにも進出していた。
アフリカにも、土で作った円形闘技場。

映画グラディエーターにでてくるアフリカ?の円形闘技場こそ、ローマ的インベーションの真髄。技術と土俗の合体。リドリー•スコットは歴史やらしても常にサイエンス•ノンフィクション Wed Jun 01 22:57:03 +0000 2011 via Twitter for iPhone


2 ギリシャとの違い、ドーム・アーチ構造

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コロッセウム

パンテオン
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画像:http://sakukota.blog34.fc2.com/blog-entry-114.html
天然コンクリート(鉄筋なし)の使用
大理石剥がされてレンガの塊みたいになってる。

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内部。画像:http://www.kanshin.com/keyword/1116612
日本でいう八百万の神を祭ったところ。キリスト教ではない。
原始的なものの持っている内部空間。

藤森照信鋭く指摘するように、パンテオンは洞窟の儀礼空間の記憶が満ちている。インテリアとエクステリアとの断絶がそれを証する。格納容器的内部 Wed Jun 01 23:04:53 +0000 2011 via Twitter for iPhone



「ギリシャの柱・梁+アーチ」=「ローマ」
→様々な平面図ができる。
人間が生活する四角い間取りに、丸いドームをどうやって付けるか
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→こんな感じ。内接円じゃなくて、外接円を切る。

アーチ・ドームは、エジプトのルクソールが起源。
p05.jpg
日干しレンガで作る型枠なしのヴォールト(アーチの延長。アーケードの形)
http://www.cyber-u.ac.jp/column/wh1/006/index.html
↑分かりやすい
IMG_0007.jpg
→アーチ構造は、実は庶民的な技術だった。
ギリシャのパルテノン神殿は巨大な石造だけど、
ローマはレンガや切石などの小さな素材が、角砂糖のようにかろうじて固まっている。

小さい素材→日常的な素材、地場の素材
精密な構成法→先進の科学的思考、ローマ

都市の拡張、建築構法の伝搬
材料が足りなくなったら地面の土を固めて作り足せる、
どこでも誰でも作れる、融通の効く構法であったからこそ、
ローマ帝国はあれだけ領土を拡大することが出来た。

ローマのオープン・ソースで誰でも共有可能な建築システムのあり方は、
ソフトウェア開発の手法にも似ていて、現代的な感じがします。イイネ!

ローマに石はない。機動性なき要素に都市は作れない。レンガすなわち砂糖菓子の世界、塵を積んで山にするごとく Wed Jun 01 23:08:13 +0000 2011 via Twitter for iPhone



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