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西洋建築史 ルネサンス1

西洋建築史もいよいよ大詰めです。
ギリシャ→ローマ→ロマネスク→ゴシック//ルネサンス ときます。
ギリシャからローマまでは連続的に変化できますが、ゴシックとルネサンスの間は断続的な進化があります。滑らかに繋がっていないので、微分不可ということです。そのへんの秘密に迫っていきます。

ブルネレスキ 職人から建築家へ ユーモラスな人だった。
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サンタ・マリア・デル・フィオーレ 超でかい。なにこれ、という笑
とにかく大きすぎて、屋根が建てられなかった。
完成させられなかった建物に、どうやったら屋根をかけられるか。
これに屋根を掛けたのがブルネレスキ。
ブルネレスキは、古代ローマのパンテオンの直径をそのまま引用した。43.2m
その背景には、ローマの技術理解やウィトルウィウスの理解があった。

ルネサンス建築には、ゴシック的な高さに対する幻想は無い。
・一点透視法の発見(発見したのはブルネレスキ)
→「受胎告知」の背景に奥行きが生まれる
フラ・アンジェリコ
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ブルネレスキが設計した孤児院、オスペダーレ・デッリ・イノチェンティがそのまま描かれてる。

サン・ロレンツォ教会
丹下健三はブルネレスキが大嫌い。凍った建築といって嫌った。
しかし、ディテールの冴え方や、ピシっとした感じには力強さがある。

岡崎乾二郎「経験の条件」

ルネサンス 経験の条件

ルネサンス 経験の条件

  • 作者: 岡崎 乾二郎
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2001/07
  • メディア: 単行本

ゴシックからルネッサンスへの「転倒する人文主義」断絶的な進化
面白くてぶったまげるそうです。

「2001年宇宙の旅」を見る。
http://youtu.be/AXS8P0HksQo (埋め込みが出来なかったのでリンク貼ります)
モノリスにより進化した人間が最後に行き着く部屋が、ルネサンス調になっている秘密。
反復する人格
(後日談、中谷先生より赤ペン先生してもらいました。
ボオマンの幽閉された部屋は、フランス・ロココですが、各所にルネサンス的形象のフリーズなどみられ、床面の光はユークリッド空間を強調しているし、ともろもろのことを含めルネッサンス以降の様式的反復と書いた。だからボオマンの部屋はルネッサンス調とは言い切れない。
とのこと。ルネッサンス以降の様式の反復はが今後のトピックになります。

2001年宇宙の旅のラストの説明を来年のためにアップデート。ルネッサンス的部分 1.真円、星列の直線性 2.黄金比のモノリス 3.「進化途中」のボオマンの幽閉された空間がルネッサンス以降の様式的反復を採用 4.宇宙船ポッドの目玉の親父性と彼の人格以降に用いられる遠近法的位置決定 Thu Jun 30 02:44:25 +0000 2011 via Echofon


建築が時代をつくるのではなく、建築は発見されてしまった宇宙/世界/空間論におのれをあわせるものなのです。そうしないとかっこわるい(独善的)から。 Thu Jun 30 03:31:55 +0000 2011 via Echofon



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