20140117
入会林、墓地、茅場といった、村の共同所有/利用されている空間(村落共有空間と呼ぶことにする)の変化とそれに応答する村落主体(共同体?)の関係を見る視点が、具体的なブツから集落を読み取ろうとする建築学からの集落研究にも必要じゃないか、というようなことを『今和次郎「日本の民家」再訪』を読んでから考えてた。それが「建築」なのかと聞かれると難しいし、建造物や工作物を無視しては元も子もないけど、民家の年代特定ややみくもな実測をやってればいい時代じゃない。
集落の「らしさ」は共有地に顕著に表れている(はず)なので、研究のやりがいはありそう。建造物から入会地まで含めて集落の土地利用をみる。必然的に所有/利用主体である共同体の変化を見ることになる。地租改正からの150年くらいのタイムスケール。観光にも触れざる得ないだろう。都市と村落の関係の歴史研究としても見れるし、前近代的な「共同体」や「総有」の概念を再検討することは、最近もてはやされているシェアとかコモンズとやらにも何か言えそうな気がしないでもない。
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2014-01-18 05:41
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