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ちひろの電気回路入門(完結編) [デザイン]

8月に書いたちひろの電気回路入門から4ヶ月、去年の12月に照明が完成しました。
「WASEDAものづくりプログラム」というのに応募して、材料費もらって、いろんな相談をして頂きながらなんとか作れました。
総合機械学科の人や電気情報生命工学科の人たちにまぎれて、ひとり建築学科の僕がぽつねんと交じっていました。

作った照明は、レンガと同じ大きさ(21cm×10cm×6cm)です。
乳白色のアクリル板とLEDで作りました。

角型の高輝度LEDを、レンガの6面すべてに配置して、6面すべてが光るようになっています。
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ひっくり返すとこうなる。
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たしか全部で98個内蔵しています。

内蔵した加速度センサーが傾きを感知して、側面を下にすれば電気が流れ、また、レンガをひっくり返せば、PWMという効果でぽわぽわ光らせたりもできます。
「加速度センサーってかっこいいな」ってずっと思ってたので、使えて嬉しかったです。

動画も撮りました。曲はなぜかバッハ。(撮影:周くん。深夜に押しかけてスマン)

ものすごい明るいので、外で使うと超目立ちます。かめはめ波みたいです。


スライド11.jpg

5mm厚の乳白色のアクリル板をがピッタリ合わさるように、下の図のように45度に削って合わせました。一枚あたり4面で、それが6枚なので大変でした。これでアクリル板の断面が見えることなく、
みごと「レンガ」っぽくなりました。箱にならなくて良かった。
スライド14.jpg

「ゆらぎ」とか、「生命のような照明」がテーマでした。
どうしよっかなあ・・と悩んでいました。
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大人の科学マガジンの付録の折り紙をつくってみたり、(これすごいよね)

たまご型.jpg
たまご型にできないだろうか(絶対ムリ)とかいろいろ考えたけれど、パっとせず。

そんな中、山中俊治さんのブログ「デザインの骨格」をボーっと眺めていたら、「働かないロボットたち」という記事にこんな文がありました。

”しかし、最初に紹介したCyclops、Ephira、Flagellaについては、将来も私たちを楽にしてくれることはないでしょう。この3体のロボットは「生き物のような反応をする」ことで人をドキドキさせるためだけに制作されたのですから。
私がこの3体のロボットを作りながら探求してきたものは、生き物の仕組みですらありません。人がどんなものを生きていると認識するか、つまり私たち人間にとっての「生き物っぽさ 」の抽出です。そこで目指すものは寺田寅彦の言う「漫画」と同じように、「実物と似ない点において正に実物自身よりも実物に似る」ものなのです。”(山中俊治「デザインの骨格」より一部抜粋)

これだ!と思いました。生き物の形をそのままマネしても駄目で、どうすれば照明に生き物っぽさを認識させられるかを考えるようにしました。
そうなると、形は案外なんでもよくて、馴染みあるレンガ型に落ち着きました。作りやすいし。
あとは直感的に操作できること、そして呼吸するような光らせ方(Macのスリープ中に光るあれ)を目標にしました。その結果このような機能になりました。
スライド21.jpg
こんな特性があります。

これならきっと、宇宙人が地球に来てもすぐ使えるようになるはずです。

ポスター
ものづくりポスター.jpg

実際の制作期間は2週間くらいでした。ものづくり工房のみなさんにはほんとにお世話になりました。ありがとうございました。ほんとありがとうございました。またなんか作ろう。

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